「ウインナー」 って元々ソーセージの意味ではないですよ

   

 

ウインナーと言われれば、おつまみにもおかずににもなる、みんなが大好きな加工食品ですよね。

でも、もともと「ウインナー」にはそのような意味ではないです。

 

「ウインナー」はどんな意味

ウインナーはウィーン風のという意味で、英語では「Vienna」ドイツ語では「Wiener」と表記され、日本語で「ウインナー」「ウィンナー」と表記しています。

ウィーン(標準独: Wien(ヴィーン)、バイエルン・オーストリア語: Wean(ヴェアン)、仏: Vienne(ヴィエンヌ)、英: Vienna(ヴィエナ))は、オーストリアの首都。人口は182万6030人(2015年10月1日)。都市単独で一つの連邦州であり、ヨーロッパ有数の世界都市である。位置は、北緯48度12分5秒、東経16度22分38秒。クラシック音楽が盛んで「音楽の都」・「楽都」とも呼ばれる。第一次世界大戦まではオーストリア=ハンガリー帝国の首都としてドイツを除く中東欧の大部分に君臨し、さらに19世紀後半まではドイツ連邦や神聖ローマ帝国を通じて形式上はドイツ民族全体の帝都でもあった。

出典 wikipedia

つまり、「ウインナー」は「京風」や「広島風」

最近はあまり聞かれませんが、ウインナーコーヒーと言うものがありました。

 

 

 

 

 

出典 さぶりんブログ

ウインナーの入ったコーヒーではなく、ウイーン風のコーヒーと言う意味です。

出典 asatan.com

泡立てた生クリームを浮かせたコーヒーがウインナーコーヒーです。

皆が大好きな「ウインナー」ってなに?

「ウインナー」は「ウインナーソーセージ」を省略して使われています。

「ウインナーソーセージ」はソーセージの種類の一つです。

ソーセージとは

ソーセージはJAS規格(日本農林規格)で定められています。

次に掲げるものをいう。
1 家畜、家きん若しくは家兎の肉を塩漬し又は塩漬しないで、ひき肉したもの(以下単に「原料畜肉類」という。)に、家畜、家きん若しくは家兎の臓器及び可食部分を塩漬し又は塩漬しないで、ひき肉し又はすり潰したもの(以下単に「原料臓器類」という。)を加え又は加えないで、調味料及び香辛料で調味し、結着補強剤、酸化防止剤、保存料等を加え又は加えないで練り合わせたものをケーシング等に充填した後、くん煙し又はくん煙しないで加熱し又は乾燥したもの(原料畜肉類中家畜及び家きんの肉の重量が家兎の肉との重量を超え、かつ、原料畜肉類の重量が原料臓器類の重量を超えるものに限る。)
2 原料臓器類に、原料畜肉類(その重量が原料臓器類の重量を超えないものに限る。)を加え又は加えないで、調味料及び香辛料で調味し、結着補強剤、酸化防止剤、保存料等を加え又は加えないで練り合わせたものをケーシング等に充填した後、くん煙し又はくん煙しないで加熱したもの
3 1又は2に、でん粉、小麦粉、コーンミール、植物性たん白、乳たん白その他の結着材料を加えたものであつて、その原材料及び添加物に占める重量の割合が15%以下であるもの
4 1、2又は3に、グリンピース、ピーマン、にんじん等の野菜、米、麦等の穀粒、ベーコン、ハム等の肉製品、チーズ等の種ものを加えたものであつて、原料畜肉類又は原料臓器類の原材料及び添加物に占める重量の割合が50%を超えるもの
5 1、2、3又は4をブロック、スライス又はその他の形状に切断して包装したもの

JAS法を見ると、野菜やチーズなどを入れても「ソーセージ」と名付けてよい事が分かります。

ソーセージを簡単に説明すると、「ひき肉をケーシングに詰めて、燻製し、加熱したもの」です。燻製しなくても良いし、調味料で味をつけても良いし、保存料を入れても良いなど様々なタイプでも「ソーセージ」と名乗って良いようです。ケーシングとは「ソーセージ」の皮の部分です。本来は動物の「腸」を使用しますが、コラーゲンやセルロースで作られたフィルムでも良い事になっております。

 

ソーセージの種類

ソーセージには皮の種類または太さで概ね3種類に分かれます。

ボロニアソー ソーセージ
牛腸を使用したもの又は製品の太さが36mm以上のもの(豚腸を使用したもの及び羊腸を使用したものを除く)

フランクフル ソーセージ
豚腸を使用したもの又は製品の太さが20㎜以上36㎜未満のもの(牛腸を使用したもの及び羊腸を使用したものを除く)

ウインナーソ ソーセージ
羊腸を使用したもの又は製品の太さが20㎜未満のもの(牛腸を使用したもの及び豚腸を使用したものを除く)

つまり
牛の腸を使っている・・・・・・ボロニアソーセージ
豚の腸を使っている・・・・・・フランクフルトソーセージ
羊の腸を使っている・・・・・・ウインナーソーセージ

羊・豚・牛の腸を使っていない場合
太さが36mm以上・・・・・・・ボロニアソーセージ
太さが20mm以上36mm未満・・フランクフルトソーセージ
太さが20㎜未満・・・・・・・・ウインナーソーセージ

こんな決まりになっております。

 

僕が子供のころだと。本格的なソーセージはあまりなく、タコさんにするようなsソーセージばかりでした。

ケーシングはフィルムで、小さなものが多かったので、ほとんどのソーセージはウインナーソーセージだったと思います。

そのため、「ソーセージ=ウインナーソーセージ」として定着して、それから「ウインナー=ソーセージ」が成立したのではないかと思います。

やっぷの感想

ウインナー=ソーセージ

として、使用している人がとても多い気がします。

訂正するのもアレなので、そのまま受け入れています。

ウインナーソーセージはソーセージの一種類なのに、ウインナーがソーセージの事を示しているのは不思議ですよね。

極端な例えをすると、「広島風お好み焼き」ってありますよね。広島風お好み焼きを気に入った外人さんが、お好み焼きを「ヒロシマ」って呼んでいるようなものでしょうか。

JASのソーセージの規格を見ると、添加物使用が前提になっているところに違和感を感じますよね。

日本は肉食の文化が本格化したのはこの50年ぐらいだと思います。ソーセージは質の良くない肉を有効に活用するために作られた時代もあったのでしょう。

しかし、今では肉食が定着し、国内でもブランドのついた牛肉や豚肉を生産しています。

ソーセージの規格も見直す必要があると思います。

 

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